安全への取り組み
“安全はすべてに優先する”
「輸送の安全の確保」は、社会に対する最大の責務であり、
阪急バスグループの存立基盤です。
私たちは、かけがえのない「尊い命」を決して傷つけることのないよう、
一人ひとりが誠実な執務を積み重ねることを固く誓い、
ここに安全宣言をいたします。
運行管理体制
運行管理者が営業所に24時間常駐し、運行状況を監視するとともに路線の異常等が発生した場合も迅速に対応いたします。
夜行高速バスについては、深夜時間に対応する運行管理者が、運行状況を監視し、運行途中に電話点呼を実施しています。
厳正な点呼の実施
アルコール検知器を活用した対面点呼を必ず実施し、アルコールチェックを行うとともに、健康状態の確認も行っています。
運行管理者が、路線状況、運行状況を確認し、安全運行を運転士に指示しています。
車両安全装置の装着
当社のバスは安全運行のため、衝突防止補助装置を搭載しております。
モービルアイ
モービルアイとは、衝突防止補助システムです。
車両のフロントガラスに取り付けたカメラが前方車両との距離やふらつき運転、歩行者との接近など、衝突の危険性を察知した場合に警報音と、アイコン表示でドライバーに知らせるシステムです。
前方車両衝突警報
前方の車両やオートバイとの車間距離と自車の速度を計算し、衝突の危険性が差し迫った場合、アイコン表示と警告音で知らせます。
前方車間距離警報
前方車両との車間距離が短くなった場合、アイコン表示と警告音で知らせます。
車線逸脱警報
道路のセンターラインや白線を検出し、時速55Km以上で走行中に方向指示器を出さずに車線を越えた場合、アイコン表示と警告音で知らせます。
低速時前方車両衝突警報
渋滞時や信号待ちの際、前方車両との車間距離が設定値以下になった場合、アイコン表示と警告音で知らせます。
歩行者衝突警報
昼間に歩行者や自転車に乗った人を検出し、衝突の危険性が差し迫った場合、アイコン表示と警告音で知らせます。
PCS※1(プリクラッシュセーフティ)[衝突被害軽減ブレーキシステム]
PCSは、衝突時の速度を抑え、衝突被害の軽減に寄与するシステムです。
走行中、ミリ波レーダーが常に前方を検知・分析。
万一追突の恐れがある場合に警報やブレーキ作動で注意を促し、追突の可能性が高くなるとより強力なブレーキが作動します。
PCS進化のポイント
画像提供:日野自動車(株)
- 衝突後も制動を継続し被害を軽減。
- ストップランプ、ハザードランプの点滅で2次被害を軽減。
- 警報音を徐々に高め確実に警告。
- 「車両ふらつき警報」や「スキャニングクルーズⅡ」※2も標準装備。
- 対向車検知機能で正面衝突事故の被害軽減対策を強化。
- “PCS”、“VSC”はトヨタ自動車(株)の登録商標です。
- 先行車との車間距離と相対速度、自車速度に応じて、一定の車間距離を保ちながら走行するシステム。
MDAS‐Ⅲ(運転注意力モニター)
画像提供:三菱ふそうトラック・バス(株)
高速走行時、ドライバーの運転状態を常にモニターし、注意力低下を警報するシステム。
走行状況や運転特性を学習するとともに、白線認識カメラや各種センサーの情報から運転注意力を推定。
高精度なマルチ表示システム「Ivis(アイヴィス)」の注意力レベル表示に加え、さらに必要に応じた警報を発生します。
また、注意力が低下した状態で車線を逸脱した時は、逸脱側のスピーカーから警報を発するなど、
運転を積極的にバックアップ。予防安全性を高めます。
MDAS:Mitsubishi Driver’s Attention monitoring System
- IVIS、MDASは三菱ふそうトラック・バス(株)の登録商標です
EDSS(ドライバー異常時対応システム)
走行中、乗務員に異常が発生した際、乗務員が運転席スイッチを押すか、
または乗客が車内に設置された非常ブレーキスイッチを押すことで、車両が制動を開始し、段階的に速度を落とし停止します。
車内では赤色フラッシャーの点滅、音声アナウンスで乗客に伝達。
また周囲にはホーンを鳴らし、ストップランプとハザードランプを点滅させて異常を知らせます。
EDSS:Emergency Driving Stop System
- EDSSはISUZU(株)の登録商標です。
車両整備体制
営業所敷地内に設置する認証工場にて、整備スタッフが安全のために整備を行っております。
約170㎝まで車体をリフトアップできるため、車体のすみずみまで点検、整備が可能です。
- 路線用途ごとに点検間隔は異なります。
運輸安全マネジメント体制
環境への取り組み
当社の企業理念に謳う、「地球にやさしい環境づくり」を推進するため、
その指針となる「環境方針」を、2011年1月に制定いたしました。
環境方針
私たちは、未来の地球のために、「地球に優しい環境活動」が大切であるという意識を常に持ち、
環境を守る活動を積極的に行うことを誓い、ここに環境方針を定めます。
- 環境に関する法令を守り、環境意識の向上に努めます。
- エコドライブの徹底等、あらゆる省資源活動を推進します。
- 環境に優しいバスを積極的に導入します。
- バス利用促進への働きかけを行います。
車両における取り組み
ハイブリッドバス
弊社ではバス事業が及ぼす地球環境への影響を考慮し、関西圏の路線バス事業者としては、いち早くハイブリッドバス(高速バス仕様)を導入いたしました。 高速バス仕様のハイブリッドバスは車の減速時のエネルギーをバッテリーに蓄電し、そのエネルギーを発進や加速時など、出力が必要とされる場面で電気モーターに使うことで、省燃費と排出ガスの削減を実現しています。
最新型低公害車両
弊社ではディーゼル自動車を対象とした平成17年制定の新長期規制に適合した車両を順次導入しております。これらの車両では、従来の車両より粒子状物質(PM)が85%、窒素酸化物(NOx)が40%削減されます。
日常的な取り組み
エコドライブの徹底
弊社では、地球温暖化や大気汚染防止への取り組みの一環として、バス停留所、車庫、待機場等でエンジンを停止する、「アイドリングストップ」を実施しています(酷暑時、厳寒時を除きます)。 アイドリング停止時は冷暖房がOFFになっておりますので、ご理解、ご協力いただきますようお願い申し上げます。 なお、車内温度が不快な場合は乗務員までお申立てください。
省エネ省電力の推進
弊社事務部門では環境省の推進するクール・ビズ、ウォーム・ビズを実施するとともに、冷暖房温度の適正化に取り組んでいます。
グリーン経営認証の取得
「グリーン経営認証」は、一定基準以上の環境保全に対する取り組みを行っている事業者に対して、公営財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が認証を行う制度であり、当社では、「環境方針」の制定や、ハイブリッドバスの導入等の低公害車両の導入、アイドリングストップによるエコドライブの徹底等、環境問題に対し積極的に取り組んで参りました。